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住宅ローン:変動金利 VS 固定金利

住宅ローンの金利選択は、「金利上昇リスクを負って低金利の恩恵を最大限に享受するか」、**「金利上昇リスクを完全に回避し安心を買うか」**のトレードオフです。

最終的にどちらを選ぶかは、あなたの家計の余裕度リスクに対する考え方によって決まります。

目次

金利タイプごとの特徴とメリット・デメリット

比較項目変動金利固定金利(全期間固定型)
スタート金利低い(一般的に固定より0.5%〜1.0%以上低い)高い(変動金利より高い水準で固定される)
金利変動リスクあり(市場金利に応じて返済額が増えるリスク)なし(完済まで返済額が変わらない安心感)
総返済額低金利が続けば最も少なくなる可能性がある変動金利が上がらなければ最も多くなる可能性がある
家計管理難しい(将来の支出が不透明)容易(返済額が確定している)
金利の基準日銀の政策金利に影響される短期プライムレートなど長期国債の利回りなど
資金の柔軟性金利上昇時に固定金利への切り替えは可能金利低下時に変動金利への切り替えは不可(借り換えは可能)

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結論:最適な金利タイプは人による

🎯 変動金利が向いている人:【リスク許容度が高く、経済的に余裕がある人】

  • 金利上昇に耐えられる家計の余裕がある(貯蓄が多い、世帯収入が高いなど)。
  • 積極的に繰上返済を行い、金利が上がる前に残高を減らしたいと考えている。
  • 金利の動向を常にチェックし、リスクを感じたら固定金利に切り替えるなど、柔軟に対応できる。
  • **「5年ルール・125%ルール」の仕組みと、それに伴う「未払い利息」**のリスクを理解している。

🛡️ 固定金利が向いている人:【安心最優先で、家計の安定を重視する人】

  • 金利の変動を気にせず、安心を買いたいと考えている。
  • 長期(30年・35年)のローンを組むため、金利上昇の期間が長くなるリスクを避けたい。
  • 毎月の支出を固定したい(子どもの教育費など、近いうちに大きな支出のピークを控えている)。
  • 金利が低い時期を待つより、今すぐ安心を確定させたいと考えている。

併せて知っておくべきこと

1. 変動金利の最大のリスク:未払い利息

変動金利には「5年ルール」「125%ルール」という急激な返済額増加を防ぐ仕組みがある場合が多いですが、金利が急騰すると、毎月の返済額の元本部分が減り、**利息さえ払い切れない「未払い利息」**が発生する可能性があります。この未払い利息は、将来的に大きな負担となるため、変動金利を選ぶ際は、金利が上昇しても耐えられる準備金が必須です。

2. 固定期間選択型という選択肢

全期間固定型ではなく、最初の3年、5年、10年といった期間だけ金利を固定し、その期間が終わったら改めて金利タイプを選ぶ「固定期間選択型」もあります。

  • メリット: 当初の固定期間中は安心でき、変動金利よりもスタート金利が低いことが多い。
  • デメリット: 固定期間終了時に、優遇幅が縮小されて金利が上がることがある。

結論として、住宅ローンの金利選択は「保険」と同じです。 変動金利は「保険料(金利)が安い」が「大きなリスク」がある商品、固定金利は「保険料(金利)が高い」が「安心という保証」が得られる商品、と考えると判断しやすくなります。

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